No. 0755 ヒメシロウテナタケ Delicatula integrella (Pers.) Fayod |
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胞子 メルツァー液滴下 1000倍 |
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傘上表皮 コンゴレッド+KOH 400倍 |
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傘上表皮 コンゴレッド+KOH 400倍 |
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●傘は径0.5-1.0cm,中心は凹み,成長すると反り返り,縁は波打つ;表面は条線があり,白色. ●ヒダは垂生し,極めて疎,不明瞭なヒダでややシワ状となる. ●肉は小さいわりに丈夫. ●胞子は卵形,大きさ7-9×4-5μm,Q比1.5-2,非アミロイド. ●傘上表皮は平行菌糸被,末端細胞はシスチジア様で厚膜化している.
ホウライタケ属?としていたが、高橋春樹先生から平行菌糸被である特徴から、ホウライタケ属ではなく、クヌギタケ属ではないかとご教示いただいた.ただ、クヌギタケ属かどうかは、傘の表皮下層または肉の組織(実質)にメルツァー液により偽アミロイドに染まる膨大した短形細胞を有するか否かによって決まることもご教示いただいた.まだ、未確認のため、クヌギタケ属の一種?と疑問符を付した.
クヌギタケ属で調査した結果、青木実氏の日本のきのこ図版 No. 1870 に掲載している「ヒメシロウテナタケ」とは同一種であると思われるため、上記のように同定した。 透明感のある純白な子実体と傘の縁がギザギザであること、ヒダがシワ状であることなどが大きな特徴である。 |
採集日 |
2011年6月13日 |
採集場所 |
神戸市北区山田町 |
採集環境 |
雑木の切株の根元 |
採集者 |
幸徳伸也 |
同定者 |
幸徳伸也・高橋春樹先生 |
標本番号 |
KS0102 |