No. 0799

マルミノフウセンタケ近縁種

Cortinarius aff. anomalus (Fr. ) Fr.

胞子400倍

●傘は径4-6.5cm,饅頭形のち平開し,縁ははじめ内側に巻く;表面はまばらな繊維状でときに網目状となり,吸水性・粘性・条線はなく,絹糸状の光沢があり,傘の中心付近は淡褐色〜帯茶白色,縁付近は帯紫白色となる.

●柄は大きさ5.5-9×0.8-1.4cm,中心性,棍棒状,中実;表面は繊維状,柄の中〜下部に褐色の被膜の名残が環状またはわずかにだんだら状に付着し,上部は帯紫白色,中〜下部は茶白色で下にいくほど色はやや濃くなる.

●ヒダは直生〜わずかに垂生し,幅0.4-0.5cm,はじめは帯紫褐色のち褐色となり,やや疎,小ヒダがあり,わずかに鋸歯状となる.

●肉は厚さ0.7-1.0cm,傘部〜柄の上部は湿時は暗紫色で乾燥すれば帯紫白色となり,柄の中〜下部では湿時は暗褐色で乾燥すれば帯茶白色となり,質は弾力があり丈夫で,匂いはやや異臭がし,特別な味はない.

●胞子紋は褐色.

●胞子は球形〜広卵形,大きさ7.8-9.3×6.2-8.0μm,Ｑ比1.0-1.3,表面は微いぼがあり,褐色.

採集日	2011年10月16日
採集場所	神戸市中央区
採集環境	シイ・カシ林地上
採集者	幸徳伸也
同定者	幸徳伸也
標本番号	KS0140