No. 0788

ヤマヒガサタケ

Hygrocybe subcinnabarina (Hongo) Hongo

●傘は径1.5-3.0cm,釣鐘形〜半球形〜平らな饅頭形,中心は乳首状に突出することが多く,縁はやや大きな鋸歯状となる;表面は粘性はなく,吸水性があり,傘が開くと条線があるが,幼菌のときでは不明瞭で,平滑〜わずかに繊維状,幼菌では暗褐色,成長すると淡くなり赤褐色,縁は淡い,また乾けば淡くなる.

●柄は大きさ3-10×0.3-0.6cm,ときにかなり長く,上下同径〜下部でやや太くなり,ときに偏圧され,中心性,中空;表面はやや光沢があり,平滑,朱色〜淡朱色〜汚橙色で上部はやや淡く,基部には白色の菌糸束がある.

●ヒダは直生〜垂生し,幅0.3-0.4cm,帯紫白色,疎,小ヒダがあり,全縁.

●肉は厚さ0.1-0.2cm,湿時は傘・柄の表面と同色,乾けば傘部では帯赤白色,柄部では帯朱白色,変色性はなく,特別な味や匂いはない.

採集日	2011年9月24日、2011年11月1日
採集場所	神戸市北区山田町上谷上
採集環境	アカマツ・コナラ林樹下
採集者	幸徳伸也
同定者	幸徳伸也
標本番号	KS0130